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2009年04月09日

コメント力~芸人サバイバル論~

お笑いコラム【この芸人を見よ!26】人気者なのに愛されない芸人・品川祐の「がむしゃらなリアル」
http://news.mixi.jp/view_news.pl?id=801997&media_id=53


さあ、しょっぱなのコメント力の教材です。

*ビジネス戦略と芸人サバイバル論(誰が売れるか、生き残るか)は
 非常に似ていて、おもしろい格好の教材。
*コメント力をネタにする話は、
 コチラhttp://mixi.jp/view_diary.pl?id=1132044658&owner_id=432



 このコラムを書いているライターさん、実によませる。



 テーマ設定がうまい!!


 +++++++++++++++++++++++++
 「なぜ品川さんは、嫌われているのに、売れているのか?」
 +++++++++++++++++++++++++


 これで8割方、読ませるための道筋ができたようなものだ。


 このテーマを読んで
 たしかに、嫌われる理由がわからないわけでもない。
 *多くの記事ブログに書かれているように、えらそう(小馬鹿にしている)
   感じがあるのは、なんとなくわかる。



 けれども、ライターさんの求めた原因がなんとなく違う気がする。
  *これは記事ブログにも書かれている違和感。


 ライターさんは、こう分析する。

 ・小説、映画『ドロップ』が売れている。
 ・テレビで見る機会もやたらと多い。
 →数字だけを見れば、品川は間違いなく売れっ子芸人の1人である。


 でライターさんがひっぱいだしてきたのロジックは、
 
 +++++++++++++++++++++++++++
 なぜ売れたのかを分析していくことで、彼が世間に愛されない
 本当の理由が見えてくる。
 +++++++++++++++++++++++++++


 という仮説をたてたわけです。


 ライターさん、ラリーさんていう人なんですけれども、まず彼の売れた歴史を
書いています。



>品川が売れるために考えた戦略の大前提となっているのは、徹底したリアリズムだ。


 ・テレビお笑い界の現状;誰もがスターにはなれない、ということだった。
 ・だから品川は、「ひな壇」を自分の主戦場に選ぶことにした。
 ・ブログを毎日更新して、小説を出版した。
 ・料理の本を出して、映画の監督と脚本も務めた。
 ・芸人の数は多いが、テレビの枠は限られている。

 →芸人が生き残るためには、ジャンルにこだわらずいろんなことに手を出して、
   それをビジネスにしていかなくてはいけない。
  彼は、何にでも全力で取り組み、何をやってもそこそここなせる器用さを身につけた
  のである。


 という売れ方です。


 ここまでの戦略は、たぶんだれもが想像つく範囲です。


 だいたい、芸人さんの出世街道は、

   ・下積み時代・・・劇場系・営業を積む。
   ・芸人の登竜門的番組orコンテストなどで実績を積む。
   ・リポーターや現場での仕事を積む。(地方ロケ)
   ・ラジオやテレビのひな壇(ゲスト枠)でフリートークに参加する。(地方枠から全国区へ)
   ・芸人以外の仕事が入ってくる。(例;俳優業など)
   ・地方の帯番組を持つ、ないしは、地方ひな壇に落ち着く。
   ・週刊誌/ワイドショー系にネタを提供し、報道される。 
   ・ひな壇のなかで、上段から下段に座るようになる。
   ・深夜番組を単独ないしはグループで任される。
   ・副業に手を出し始め、収入の多角化が始まる。
   ・文化人的趣味を活かし始める(例;絵など)
   ・深夜枠で司会もしくは帯番組をさせてもらえる。
   ・ゴールデンに近づく。
   ・ゴールデンの帯番組を持つ。
   ・文化人になっていく。


 みたいな感じのところを複雑に上がったり下がったりしながら、それぞれの
ステージの上がりを目指すようになる。


  例えば、劇場系のトップを目指すなら、吉本新喜劇のレギュラーに、 
  レポーターで言えば、タージン・石塚・ひこまろポジション。
  ひな壇なら関根勤や勝又、土田のポジションである。


 で、そんな出世街道論をせずに、ライターのラリーさんは、

>品川が嫌われる最大の理由も、そのリアリズムにあるのだと思う。
>現実を踏まえて一歩一歩地道にキャリアを重ねる彼の生き方には、夢がない。


 いやいや、そんなオチはないだろうとぼくは思うのです(笑)

>戦略的にこつこつと努力を重ねて成り上がってきたような品川の泥臭い芸風は、
>決して愛されることはない。

 
 ますます、おかしな結論です。


 僕の考えを書いてみます。


 品川自体が嫌われるのは、単純に芸風でなくて、
好き嫌いの感情だけではないのかということ。
 身もふたもないですけど(笑)
  

 次に、仮説の前提がおかしいのです。


  売れる人=100%愛される人  ではないですよね。

 
  昔タモリが深夜番組でイグアナのマネをして登場してきたときは、
 子どもながらに「気持ち悪いけどおもろ」かったです。

 
  言い換えると、

  売れる人=60%愛されて40%嫌われている人

 というのは”あり”だと思うのです。
 敵も多いが味方も多いという状態です。
         

  これはアンガールズや、エガちゃん、芸人がこれまでの芸人とは違う
芸風で走ろうと思えば、気持ち悪いやモラルじゃないけどおもしろい、という相反する
現象は、芸人の歴史ではよくあるはなしで何の目新しさも実はない。

  *似た例としては、同じ賢いリアリズムな芸風をしているはずのロンブーのあつしと
   品川では、好感度の差がけっこうあるような気がします。
   


  例えば、最近のはやりのあらびき団芸人の多くも、たぶん賛否両論だからこそ
おもしろいんだと思うのです。いま売れているオードリーなんかは典型的です。
 


 だから、<嫌われても売れる>のは、よくよく考えると、芸人の売れ方としては
王道の一つだと思うのです。



 しかし、ここで問題にすべきなのは、ひな壇芸人までは、賛否両論で
いいものも、継続的に売れるためには<7割から8割>の好感度に
高めるためのアプローチが必要と言うこと。


 言い換えると、大御所になるためには、

 <好かれて売れる>

 ようにならないといけないわけです。


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